『境界線上のホライゾン』フィルムコンサートを観て

大変遅くなりましたが、去る7月27日に『境界線上のホライゾン 』フィルムコンサートの夜の部に参加してきたので、当時のメモ書きをもとに個人的な感想を書きます。

私は以前に映画のフィルムコンサートに行ったきりで、地上波アニメ尺のフィルムコンサートに参加するのは初めて。アニメ2期分をどういう構成で演奏するのか気になっていました。
結論としては、作曲者の加藤達也さんが厳選した曲をオーケストラが演奏し、それに合わせて各曲にまつわるシーンが大きなモニターに映し出される、という構成でした。加藤さん曰く、ホライゾンはアツい戦闘シーンが多いので、戦闘曲を多く選出したとのこと。セットリストは誰かまとめているでしょうから後ほどリンクを載せるとして、私は掻い摘んで書いていこうと思います。

前半は『境界線上にて』でスタートしました。茅原実里さんの『通し道歌』と『TERMINATED』が生で聴けるのは嬉しかったです。歌い終えたらスッと舞台袖に捌けていくのも潔い。
途中、加藤さんが特に説明なくいきなり「行こうぜみんな!」と叫んだのですが、歴戦のカワカミャーで埋め尽くされていた現場だったようで、ノータイムで「Jud.!」が返されていて圧倒されました。最近やっと読了したのに全然反応できなかった……。後半にもう1回言うチャンスがあったので、そこは「Jud.!」を返せて良かったです。

前半が終わった後は、オーケストラの方々の休憩を兼ねたトークコーナーでした。下調べを一切せずに行ったので、「あれっ、トークも聞けるの!?」と驚きました。
司会進行は音楽プロデューサーの斎藤滋さんが務め、加藤達也さんと茅原実里さんがしゃべるような形態で、制作の裏話が聞ける貴重な時間でした。
まず、『通し道歌』は最初はもっと童謡めいた曲調だったようです。川上氏に送ったあとに非常に熱意あるメッセージを頂き、その中の明瞭なイメージを形にしたのが今の『通し道歌』とのこと。
楽曲の打ち合わせにはアニメサイドが作った香盤表の他に、川上氏が作成した『ホライゾンの楽曲イメージ集』のようなものがあり、それを聴きながら打ち合わせが行なわれたようです。楽曲イメージが明確で、後にも先にもこんな打ち合わせはなかったとプロデューサーの方が仰っていました。
トークされている方と観客が特に盛り上がったのが、加藤さんが「曲を作るにあたって原作を……」と言い始めたところで、この時点で既に展開が読めていた人たちが大笑いしてました。予想通り「本屋で薄目で売り場がわかる」とか「楽屋にうず高く積まれていた」とか「ライトノベルの意味を調べた」とか、鈍器本ならではのエピソードが出てきて、会場が一番笑った場面でした。やっぱりこれ鉄板ネタですよね。

後半は終わるかと思えばアンコールが起きて茅原実里さんが再登場し、『ZONE//ALONE』を歌って聴衆を沸かせていました。
そして今度こそ終わりかなと思ったらアンコールがまた起きて、最後の最後を『境界線上にて』で締める構成で終幕となりました。

改めて制作陣やオーケストラの熱意を感じるありがたい時間でした。
そして、10年以上経った今にフィルムコンサートが開催され、それに参加できた喜びは無上のものです。関係者の皆様、開催してくださってありがとうございました。
3期いつまでも待ってますよ……!!!!