映画館で観る映画が好き
今回はただの雑談です。
家で観るより映画館で観るほうが好きという話。
これには二つの理由があり、一つは『家ではできないくらい大きな画面で観られること』。もう一つが『自分で制御できないこと』です。
特に大きいのは自分で制御できないことで、例えば家だと「なんとなくこの先怖そうだな~」や「主人公がこの先酷い目に遭う! 観たくない!」と思って止めてしまうことが多々あります。それはそれで家で観る良さの一つではあるかもしれませんが、自分はどうしても画面を止めるとその映画に対する熱も冷めてしまいがちで、『ダンケルク』を観たときは序盤で「うわーっ」ってなって止めてから再生し始めるのに2年近くかかりました。
映画館で逃げられないからこそ見つけられる映画もあります。
つい最近、『ペルシャン・レッスン』を観たのですが、まぁとにかく派手にドンパチはしないし爽快感なんて欠片もなくて、でもずっと背中に銃口を突きつけられているかのような時間が続く恐ろしい映画でした。何度も帰ろうか思案して、「せっかくきたんだから、どんな結末だろうと受け入れよう」と思い直して椅子に深く座り込むことを繰り返していました。しかし最後まで観てみれば「私はなんという映画を観てしまったのだろう」という気持ちになり、呆然と映画館を後にしたのです。映画館で観なければ、間違いなく序盤で切って数年後に観るかどうかくらいだったと思います。
そんなわけで、映画館で映画を観ると、大画面で観られるし自分が制御権を持っていなくて逃げられないから、逃げ出したくなるような面白い映画も見逃さずに済んで良いよな、という話でした。
オチなし。