久しぶりに二次創作を書いた

最近になって、二次創作熱が少し戻ってきました。

今、自分の中で『ぼっち・ざ・ろっく!(以下、ぼざろ)』がアツくて、いつもは書こうと思うまでいかないのですが、今回は書きたい衝動に負けて2作品書きました。廣井きくりさんとぼっちちゃんの師弟関係が個人的にかなり好きなので、この二人に関しての作品です。

1作品目は『朝の光』。結束バンドが解散してしまった世界線で、心を閉ざしてしまったぼっちちゃんが再起するまでの掌編です。
原作でも、ぼっちちゃんの妄想で示唆されていた世界線で、そのときは思い至らなかったのですが、なまずさんの『クズバンドマンぼっち』で明確に意識しました。ぼざろの二次創作を書く上でこの作品にはかなり影響されていて、作中でふたりちゃんが出てくるのはこの作品を読まなければやらなかったと思います。
そして、1作品目を書いたキッカケは、HACHIさんが歌う『夜迷い言』の一節にある『ギターの弦はもう張らない ほかでもない僕が切ったから』を聴いたことです。当時はぼざろにはまっていたので連想しやすかったというのもあるのですが、すべての弦を切るぼっちちゃんが思い浮かびました。それならもう解散しかないな、と。

2作品目は『酸っぱい夜を』。20歳の誕生日を迎えたぼっちちゃんが、何故か廣井さんに奢ってもらって初めてお酒を飲むお話です。
1作品目で生えてきた『ぼっちちゃんは絶望的に酒が飲めない』という独自設定を、一番好きなキャラでありぼっちちゃんの師匠である廣井さんと掛け合わせたくなり、生まれた掌編です。なお、こちらの世界線では結束バンドは順調にメジャーへの道を歩んでいて、独自設定は共有しているものの世界線は同じではありません。
ちなみに私も酒が飲めず、飲んでもお腹を壊すのですが、酒の味くらいは知ってから書いたほうがいいかと思い、居酒屋で飲める銘柄のビールを買って飲んでみました。案の定お腹を壊してトイレとマイフレンドになりましたが、そのときの感想は掌編に生かされています。
この作品を書いているうちに、ぼっちちゃんと廣井さんの普段のやり取りがいくつか浮かび、その要素を会話の端々に散りばめてみましたが、どれくらい二人の仲の良さが伝わるかは自分でもわかってません。なにせ、物書きをするのがC100原稿以来なので……。

私の今までの二次創作について

さて、ここで私の二次創作について、少し書こうと思います。
そもそも、私はかなり初期からオリジナルを軸に活動をしていました。といっても最初の作品はモンハン世界を拡張した二次創作でしたし、小説投稿サイトで書き始めた頃は二次創作のほうが多いこともありました。しかしすぐに下火になったと思います。それは何故かというと、自分にとって二次創作ってかなり面倒くさいんですよ。

私の二次創作のやりかたは、原作のIFを描くことを主軸にしています。そのため、原作を準拠した上で外すことが必要になります。これが難しいし面倒くさいんです。特に人物像については、正確にコピーするとつまらないですが、外しすぎると別人になりますから。

ぼざろは原作から入っている人間なのですが忘れている部分も多かったので、2作品目を書くときは通しで読み直しました。1作品目はアニメ設定を取り込んでいたので、10周くらいしたのを覚えているうちにバーッと書いた記憶があります。それでも詰めが甘い部分がある気がしてなりません。すべてを理解したい。

ちなみに1作品目にはセリフがないのですが、これは原作の読み直しをせずに書ききってしまったためセリフが思い浮かばず、書き終わったあとに差し込むと文章が膨らみそうだったのでやめました。反対に2作品目は二人称を半日探したり、とにかく気になるところは正しているつもりです。

最後に

とにかく、どちらも読んでくださる方がいて嬉しいです。久しぶりに書いたので数人読んでくださったら御の字かなと思っていたのですが、予想以上の方に閲覧していただけて望外の喜びです。また思いついたら書こうと思っていますが、今のところまったく思いつかないのでないかも。
そろそろ、影響を受けそうだからと読まないでおいた『クズバンドマンぼっち』を読んでも問題ないかもしれませんね。