TSおだんごちゃん造形解釈

Twitterに載せた解釈をこちらにも載せます。

おだんごちゃんとは

2021年10月16日の真夜中に、仲間内で『同名の仲間がオリジンとなる架空のVTuber』としてオリジンが寝ている間にデザインされた人格です。デビュー(?)から2年以上経った2024年4月1日にはアバターも公開されました。
Twitter上では#絵に描いた団子というハッシュタグでファンアートが見られるので、ぜひご覧ください!
なお、デザイン原案者はアバター作成者とは異なります。

弊世界観でのおだんごちゃん造形解釈

弊世界観で登場するおだんごちゃんは、男から女にTSしたという経緯を持っています。
TSFではよく『身体の状態に引っ張られて徐々に精神も身体性別に引っ張られる』という展開がありますが、弊世界観のおだんごちゃんは身体性別に引っ張られる解釈にはしませんでした。
そのため、趣味趣向はTS前と変わらず、可能な限り中性的な服装を好みます。

彼女の造形解釈をする上で独自の肉付けをしたのですが、そこで幼馴染の男の子と伯母など、関係性に関してすべて独自の肉付けをしています。
弊世界観では、彼女はTS前の関係性を維持することができず、幼馴染の男の子とだけ密接に関わるものへと変化しました。その中で、幼馴染の男の子はTS後の精神安定剤として、伯母はTS後のある種の枷としての役割を持っていました。彼女は幼馴染の男の子との交流を維持できたことで以前と変わらぬ趣味趣向を持ち、伯母の少女趣味によって外見を自由にできないもどかしさを得ます。

伯母の登場は苦肉の策でした。というのも、解釈するにあたって弊世界観だとピンク色のセーラー服は着ないからです。
ではそれを制服にすれば良いのではとも思ったのですが、「ピンク色のセーラー服を制服にする高校とか、都心のイカれた私立校くらいしかないだろ」という偏見があり、悩みに悩んだ末に伯母の登場と相成りました。ちなみに、地元では白のセーラー服を着ていたことになりました。
元々、『今までの関係性を維持できなかった』という解釈があるため、伯母の登場には自分の中である程度の整合性があります。家庭内に急にピンク髪の見知らぬ人間が現れたら許容しにくいだろう、という話ですね。
伯母の登場により、彼女の居場所が確保され、公式との整合性も得られ、TS後のもどかしさという物語上の変化も追加されました。

大学入学後の造形解釈

メインとなる部分は大学生時代なのですが、このとき彼女は地元以外の大学に進学し、一人暮らしを始めています。
そのため、外見についても大きく変化しました。

まず、髪についてです。お団子髪は残っているもののツインテールをやめており、肩口より少し長いくらいに切っています。
色は緑の差し色が入った桜色、つまり地毛です。髪染めにする考えもありましたが、あまりに公式の造形から離れてしまうとただの一次創作になるため、ここは解釈を入れて残しました。

衣服については、無地Tシャツにジーパンという、どちらかというと無所属の服装をしています。
これは、大学生になった今でもどちらにあるべきかわからない彼女の心情を反映したものです。
また、伯母の少女趣味から解放されたことで行き着いた服装でもあります。

衣服については、「おだんごちゃんは胸が大きいから、その性格で無地Tシャツは厳しいのでは?」という指摘もあり、今後の検討で変わるかもしれません。
現状としては、上記の服装で話を進めています。

造形しかない人格の難しさ

おだんごちゃんは生まれた経緯から、造形しかない人格です。どういうものが好きか、どういう私生活を送っているかなど、そういった中身はありません。人格としての本名すらありません。
一枚のイラストとする場合はオリジンの言動を借りることができると思うのですが、一つの物語にする場合はオリジンの言動では限界があり、独自の肉付けをする必要があります。特に、造形に頼ることができない文字媒体の場合は、独自の肉付けの量が非常に多くなります。
そうなると、「もうこれは一次創作なのでは?」と思うような中身が展開されがちです。なにせ、展開の基礎となる人格の中身がないのですから。
私は似たような経緯で生まれたまったく別の人の造形を基に小説を書いたことがあるのですが、そのときは造形の他に人格を象徴する台詞があり、比較的にやりやすかった記憶があります。

話を戻すと、造形しかない人格をどう文字媒体に移すかを模索する必要がありました。
まずは、本名を設定すること。しかし、造形ができた段階では存在せず、長い物語にしない場合は不要なため現在も存在しません。一時、本名を決める話も出ましたが決定には至りませんでした。おだんごちゃんという愛称はありますが、これは状況によっては呼びづらいため、万能ではありません。
次に、「おだんごちゃんと言えば、この台詞!」というものを見繕ってくることです。しかし、オリジンにそういったものは見当たらなかったので断念しました。
他にはオリジンに限りなく近い設定にするというのもありますが、これは一線を越えているので一番やってはいけないことです。創作にする以上は、あくまで参考程度に留めなければなりません。
そういう意味では、今なお文字媒体におだんごちゃんを移す方法は確立されていません。

妥協案として、表紙や扉絵でおだんごちゃんのイラストを描いてもらい、そのイラストでイメージをプリインストールした状態で読んでもらうライトノベル形式があります。
私は今のところ、これが最善の表現方法だと思っています。

最後に

「おだんごちゃんの造形解釈をTwitterに載せたから、忘れないようにブログにも出しとこ」くらいの温度感で書き始めましたが、執筆中の苦悩も書いたら思いの外長くなってしまいました。
弊世界観でのおだんごちゃんの解釈を知りたい方がいるかはわかりませんが、参考になれば幸いです。